「笑って過ごしましょう」の意味 医師からのアドバイス MCI(軽度認知障害)と診断された時

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父がMCI(軽度認知障害)と診断され、心配した母が先生に


「これからどう過ごしたらいいのか」


と尋ねた時、先生は


「笑って過ごしましょう」


「好きなことを沢山して下さい」


というアドバイスを下さいました。


当時は「どうして当たり前のことを言うんだろう」と疑問を持ちましたが、今なら分かります。


仮に私がどなたかからアルツハイマーの初期の段階でどうしたらいいか相談されたとしたら、先生と同じように答えます。




笑って過ごしましょうの意味



若年性アルツハイマーの父は、以前に比べて表情が乏しくなってきました。


以前は楽しく笑い合っていたことでも、同じ出来事のはずなのに、今は笑い合うことができない事もあります。


笑えることはとてもかけがえのないことなのです。


私たちは、面白いこと、楽しいことがあったら自然と当たり前のように笑顔になります。


父の介護をして、「笑うこと」は決して当たり前のことではないと気づきました。


現在、私たち家族は父にできるだけ穏やかで楽しい生活をしてほしいという思いから、父の好きな散歩をしたりして過ごしています。


先生から言われた「笑って過ごしましょう」という心身ともに健康な人からしたら簡単なことが、非常に難しくなってきました。


それでも、やっぱり父のことを皆好きなので、諦めずに一緒に楽しめることを模索しています。


もし、若年性アルツハイマーと診断されて間もない方や、その前段階のMCIの方がご家族にいらっしゃる方、もしくはご本人がこれを読んで下さっているのだとしたら、


たくさん笑ってほしいです。


当たり前のように今ある日常を目いっぱい楽しんでほしいです。


今ある日常はとても尊いものです。


病気について、悩んだり考えない日はないくらい辛いお気持ちの方もいるかもしれません。


でも、悩み苦しんでしまうことで、日常にある小さな幸せや、本当なら一緒に共有できるはずの楽しいことを見逃してほしくないです。


できるだけ楽しいこと、幸せに感じることを見つけてほしいなと思います。


若年性アルツハイマー6年目の父と比べたら、きっと軽度の認知症の方や初期段階の方はまだまだ楽しいことや面白いこと、笑えることがたくさん見つかるはずです。


悩み苦しむなとは言えませんが、悩み苦しむことで今あるはずの幸せを見逃さないでほしいなと切に願います。



好きなことを沢山してくださいの意味


患者ご本人が好きなことを沢山してほしいです。


父は、言葉をゆっくりなら何とか話せますが、今自分が何をしたいか言えません。


「どこにいきたい?」「何をしたい?」と聞いても、答えることができません。


なので、私たち家族は「これがしたいのかな」「あれがいいのかな」と想像するしかありません。


自分で行きたい場所に行く、自分が好きなものを食べる。


自分がしたいことを自分でするということもまた、笑うことと同じくらい尊いものです。


なので、時間やお金、身の危険性など様々考慮したうえで、できるだけ本人の意思を尊重してほしいなと思います。



日常は当たり前ではない


笑うこと、好きなことを自分の意志で行うこと、すべて当たり前のように思えますが、当たり前ではないです。


これは病気の方もそうでない方にも平等に言えることです。


笑って過ごそうが泣いて過ごそうが時間は過ぎていきます。


それなら、大切な家族や大切な人と、たくさん笑って、たくさん好きなことをして過ごしてほしい。


主治医の先生はそのようなことを、私たち家族に教えてくれたのだと思います。


そして、その思いはまた私も同様です。


なので、これを読んで下さった方に


「笑って過ごしましょう」


「好きなことをして過ごしましょう」


と伝えたいです。


私は一時、この言葉を受け入れることが出来ず、


「治るならね、頑張れるよ。


でももう治らない。


もうお父さんは「リモコン取って」さえ分からない。


介護ってどうやったら明るく過ごせるの。


そんな要因ないじゃん。」


とSNSで吐露したことがあります。


でも今は


毎日明るく過ごせなくてもいい。


毎日笑って過ごせなくてもいい。


「リモコンとって」が分からなくてもいい。


今日笑って過ごせなくても、明日は少しは楽しいことがあるかもしれない。


明日は笑って過ごせるかもしれない。


毎日楽しくなくても、楽しい日がたまにあればいいな、そんな気持ちで今は過ごしています。


落ち込んだり泣いたり、みんなで笑ったりおいしいものを食べたりしながら、色々な日を受け入れて一日一日を父と共に過ごしていきたいな、と思います。

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